コラム

[2012/09/03] 第50回 世界文化遺産「平泉」

平泉

先日、平泉を観光してきました。平泉は、2011年6月に東北地方初の世界文化遺産に登録された町です。

観光しようと思ったきっかけは、平泉を訪れたことがない友人が「世界遺産だし、行ってみたい」と言い出したことからでした。 私自身は、小学生の頃に家族で観光したことがあり、「行ったことがある場所だからなぁ」と、あまり乗り気ではありませんでした。しかし、思い起こしてみると十数年前のことであり、中尊寺がある場所としか覚えていませんでした。 そのことから、「世界遺産登録後では何か変わったのかな?」、「小学生の頃とは見方がだいぶ違うだろうな」と思い直し、友人の提案に乗ることにしました。

観光すると決めてからは、「平泉の場所はどこか?」、「世界遺産はどうやって選ばれるのか?」、「世界遺産の対象はなんだったのか?」、「どんな風景だったか?」など、私自身が乗り気ではなかったのに、様々な疑問を持ち楽しみになっていました。

現地に到着し、最初に目を引いたのが中尊寺周辺の景観でした。 民家や駐車場などリフォームされており、町並みがきれいになっていました。 他にも、バリアフリー化が進んでおり、参道の舗装やスロープの設置などされていました。 また、外国人観光客の誘致にも力を注いでおり、音声ガイドの貸し出しや説明文の英語表記などもされていました。

東日本大震災(以降、震災)の影響から、大幅に減少していた観光客も、世界文化遺産への登録(震災後の約3カ月後)により、現在では、震災前よりも観光客数が増加しています。

小学生の頃は史跡を見ることに興味が持てず、「古い建物をじっと見て、何がおもしろいのか」と思っていました。 今回は、史跡をただ見るだけではなく、建物の成り立ち、石や木に掘られた文字の意味、また、自分の考えと解説があっているのかなど、興味を持ちながら楽しむことができました。

以前、観光したことがある場所では、興味が湧かず面白みがないように思っていました。しかし、視点を変えて興味を持つことにより、新しいもの、ことを知るのと同じく楽しむことができました。 今回の平泉観光をきっかけに、以前に観光したことがある場所にも機会を見て、訪れてみようと思います。

余談ですが、平泉は観光施設が数キロ圏内に集まっています。平泉町循環バス(るんるんバス)を利用するのもよいですが、平泉駅前のレンタサイクルを利用すると、待ち時間がなくサイクリング感覚で観光することもできます。 <n.a>